青い夜風
消え行く寝台、夜行列車をメインに旅全般に・・・のはずが 夜行列車や魅力ある列車が思った以上に早く廃止され最近は違う方向に走り出し迷走中w 単なる戯言なども適当に。
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マラガ→セビリア→カディス
マラガからセビリアへの路線はローカル線のようで気動車3両。
とはいっても最高速度160km/h。
日本のような諸々の制限がないため速い・・・けど最高速度だせたのは僅かな区間。
ローカル線だから。
ついでに最高速度だけ、はったり的に速くて表定速度が今ひとつなのはヨーロッパの鉄道にありがちなパターン。
逆に考えれば日本の鉄道は最高速度の割に表定速度が異常に速かったりするので。
なんだかんだ言って先進国の鉄道は綺麗で快適。
ほぼ時間通りセビリアに到着(10分遅れ位)
やっぱり
「時刻表なんて飾りです、エライ人にはわからんのです」
列車を降りて、ホームから駅舎に上がっていくと宿泊施設を斡旋するインフォメーションが目に付いたので行ってみよう。
早速「安いホテルかYHないかい?」と聞いてみたら、すぐに何も見ずに安い「オスタル(民宿のようなもの)」とYHを2件紹介してくれました。
その手の質問は慣れているのでしょう。むしろ飽きているかも。
で、物価の高いユーロ圏なので迷わずYHのドミトリーを選択。一泊14ユーロ。
少し体調崩し始めたので早く宿に入りたかったのもあり。
セビリアは大きな地方都市ですが、治安はかなり良いようです。
まぁ何もみないのもアレなので町の中心にある名物の大聖堂は見てきました。
しっかりと日本語案内もあった。さすが日本からのツアーも多いスペイン。
しかし本場の「大聖堂」ともなると規模、荘厳さはレベルが違う。
あえて言うならば
最近結構有名になっている 新宿の「キリストンカフェ」がハリボテか中学の文化祭レベルに見えるくらい。
内部の撮影もOKです(当然三脚NGだと思う)
こういう時デジタルは便利。
塔にも登れます。
ひたすら、らせん状になっている坂を登ります。
RPGならモンスター(頂上で中ボスとか)が出現しそうな通路です。
塔からの眺め
塔の影が写っています。
宮殿もあります。
残念ながら工事中で建物内は入れませんでしたが、庭とテラスまでは入れるようでした。
これらを見ればとりあえず目的達成・・・?
RPGなら宮殿にラスボスが・・・と言うのはどうでも良いとして。
次の目的地は「カディス」。
南スペインにある地名でマイナーな場所かと思われますが、「ドラクエ9」で重要な場所と同じ地名だからと言う理由で決定。
適当すぎます。
(まぁドラクエシリーズの地名、人名はかなりラテン系に片寄っているのですがね)
再びスペイン国鉄Renfeで移動です。今度は多分特急で最高速度は200km/h。
例に漏れず最高速度が出せたのは僅かな区間。しかも結構揺れた。
しかしビュッフェなどが当たり前についてるヨーロッパの鉄道はイイ、意味も無く行ってしまった。
(こういうの見ると余計にJR東海が悪に感じる)
ちなみにスペインの新幹線はAVE(阿部)と言います。最高速度300km/h。
さて、カディスは地元ではそこそこの観光地のようです。
特殊な地形で町は島のような地形になっています。
適当な理由で行った町ですが、海に囲まれ、こじんまりした良い町です。
ヨーロッパなマイナーな場所の方がいい所が多い。
しかしインフォメーションやYH(安宿)がどこにあるか分からないし、体調が今ひとつで通常の一人部屋の宿にしたら綺麗で快適なのはいいけど金がかかりすぎるw
(「オスタル」なのでホテルでは無くペンションのようなものなのですが・・)
と言う事で一泊だけして逃げるようにモロッコに戻る事にしましたw
物価の安いモロッコなら、ゆっくり休めそうなドミトリーではない一人部屋に安く泊まれるので。
カディスから港町アルヘシラスまでは鉄道がないのでバスです。
アルヘシラスからモロッコの港町タンジェへはフェリーが出ています。
フェズ、ナドール→陸路でユーロ圏へ
フェズは世界遺産と言う事になっています。
しかしそれに指定されているメディナ(旧市街)以外は結構普通の町でした。
そのメディナは世界遺産の重厚感が・・・と言うよりも、かなりの混沌ぶりでした
世界遺産とは言っても現在も現地民の生活の場であるので。
迷路で有名なこの場所も主要な通りだけ歩いていれば迷わないのですが、ちょっと外れるとよく分からなくなります。
狭い道を大量に荷物をつんだロバがきたり、通行人の脇で鶏をしめていたり・・・
しつこい「ガイド」もお約束です。
ついでに鶏をしめている場所で鳩も籠に入っていました。
鳩を食べるのですね。
と言うよりも、食堂などで「チキン」として出しているのかも・・・
(「マリーン朝の墓地」と言うところまで登ればフェズの旧市街が見下ろせます)
(ここまで来る物好きはほとんどいないようですが。
墓地と言っても遺跡と化しています)
(マクドナルドもあります。内装もイスラムです。)
ここで泊まったYHが連泊者でも昼間10~18時の間居られないと言う、滞在にはかなり不向きのスタイルだったので次の場所に移動。
国境の町ナドールへ。そこから国境を渡るとスペインの飛地メリリャに入れます。
ついでにナドールまでの鉄道が最近開通したばかりのようで今年発売のガイドブックにも載っていたかったので、それもお試し。
(新線区間の駅はピカピカです。と言うよりもなんでこんなところに駅を作ったのかと思う無人地帯に駅があって実際利用者無しで訳が分かりません。
ついでにこの駅名「アッシ、バーカネ」? フランス語で「H」は発音しません)
そして・・・
EU圏外の国からEUの国への国境を徒歩で渡った日本人はあまりいないかと。
モロッコ側国境のほどほどの混沌ぶりが旅気分に。
しかしスペイン領に入ると旧にヨーロッパ的、そして先進国的な清潔な町の作りに一転。
物価もあがりますが。
しかし本に載っていた安めの宿は一杯だったり閉鎖されていたり・・・
と言う事でその日の夜行フェリーで本土のマラガに向かう事に。
夜行なので宿代も節約出来るし。
(メリリャにあった銅像
「ほら、ここにサインしちまえばいいんだよ」
と言う感じで悪徳金融かなんかにしかみえません。)
夜行フェリーではなんかあやしいオッサンがウロウロしてたりで、荷物をロックしたりしましたが、
結構良く眠れた・・・ような気はする。船内は寒かった・・・。
スペインは行く予定がなかったので全く調べていないし、本も持っていません。
マラガ到着後、駅が近かったら歩こうと思っていたところ、少々距離があるようで場所も分からないし、天気も悪いのでここは妥協してタクシーで。
4ユーロですんだので車に乗って、案内もして貰ったと思えばかなり安いかも?
マラガの駅は新築したばかりでかなり綺麗で今時の作り。
構内には駅のミニチュアが。
そこで一つツッコミどころが。
何故このミニチュアの中にいる車両が近鉄アーバンライナーなのかと。
とりあえず、スペインでは南部だけちょっと回ってモロッコに戻る事にし、地図と路線図を見て次に行く場所を決める。
と言う事でコルドバに決定、時刻表見ると列車は出たばかり次のは5時間後・・・
これを撤回しwセビリア行きが一時間後にあるようなのでそっちに。
かなり適当ですが、
急行(と思われる)の切符を買いセビリアへ。
カサブランカ
今回はなんだか面倒だったりネット環境が今一つだったりで放置でした。
今までのルートは、カサブランカ→フェズ→東北部の国境の町ナドール→スペイン領でアフリカ大陸の飛地メリリャ→スペイン本土マラガ→セビリア→カディス→スペイン南部の町アルへシラス→ここで再び船でモロッコに入国して北部の町タンジェ→首都ラバト
今は再びカサブランカに戻って来てます。
都合上、体調崩し気味の上、あまりゆっくり出来なかったのでカサブランカで少し休憩です。
カサブランカの今いる安ホテルが、値段の割にそこそこ快適なので。
スペインはEUの為物価が高く、ドミトリー(相部屋)だと比較的安く泊まれますが(それでもモロッコでの一人部屋1泊から2泊分)ゆっくり出来ず体調回復出来そうもないので、一回だけまともなホテルに泊まって、安く一人部屋に泊まれるモロッコに逃げて来ましたw
とりあえず行きの航空機「エミレイツ航空」、公式では高評価になっていますが、個人的な感想としては総合的に普通。
大きな座席背面の液晶テレビ、自由に早送り巻き戻しなどが出来る映画チャンネルなど機内設備はぴか一。
乗務員もアメリカ系のようにぶっきらぼうのような事もなくエコノミーでありながら簡単なアメニティグッズも貰えます(アイマスク、歯ブラシ、睡眠用靴下程度ですが)。ここだけみれば確かにレベルは高い。
しかし決定的な事として座席が狭い・・・
B777の機体幅で横10列なのです。普通は9列です。
長時間搭乗でただでさえ狭いエコノミーのシートが更に狭いのは大きなポイント。
なので総合的には至って普通と言う事。
機内食についてはエコノミーに限ればどこの航空会社も大差は無いかと。
味についても大体どこも大差はないですね。人によってはこの機内食がまずいと言う人もいますが、個人的には結構機内食の味が好きだったりする。
なので帰りの機内食も楽しみ・・・と言うより、機内での楽しみは食事くらいのものですが。
(ドバイ空港の乗り継ぎ時)
そんなこんなで長い搭乗の末、カサブランカに到着。
関空からドバイ経由だと飛行時間20時間。南周りの場合南米と所要時間が大して変わらないと後で気がついた
ついでにアラブの飛行機でもアフガン領空を通過出来ないと言う事実も。
さてカサブランカの町ですが、名前の響きだと凄くエキゾチックな感じがしますが普通の大都市と言う感じです。
(写真は旧市街の入り口、この一画だけ昔ながらの町)
モロッコは少し前まで偽ガイドやらボッタクリ商人やらが旅行者に群がっていた事等も考慮するとインド的な混沌とした町を想像していましたが、思ったより落ち着いています。
もちろん国自体が観光化を促進している為、警察が取り締まったと言うのもあります。
しかし想像以上で、かなりヨーロッパナイズされています。
道行く人がアラブなのですが。
なにしろ
インドと違って空港から町まで普通に出られる!
インドと違って駅で列車の切符が普通に買える!
インドと違ってタクシー等が言った場所に連れてってくれる!
・・・
当然じゃないか・・・と思った人!インドではその当然の事が難しい。
まぁそういう話は置いといて、カサブランカと言う町自体にあまり見所がない普通の大都会なので、旧市街が世界遺産になってる町、フェズに向かう事に。
ついでに自分の旅には厳密なルール(?)が存在する。
鉄道路線のあるところは可能な限り鉄道を利用すると・・・
で、モロッコの鉄道はヨーロッパナイズされていて思ったよりレベルの高いものでした。
まぁフランスあたりの技術なのでしょうが。
雰囲気は一昔前のヨーロッパの鉄道と言った感じでしょうか。
どうせ物価が安く大して料金変わらないので一等車にしましたw
長距離列車は全て客車ですが、衝撃吸収用のバッファが入っていて発車停止時などに衝撃が一切ありません。客室は昔ながらのコンパートメントタイプ。
最高速度は大体140~150km/h位。
結構優雅です。
車内販売も来ます。パンとコーヒーを購入。
フランスの植民地だった関係でパンがどこでもおいしいです。
座席指定がされていてもほぼ無視されているのもお国柄なのでしょう。
そして大体時間通りにこの列車の終点のフェズに到着。
15分遅れくらいですが、
「時刻表なんて飾りです、エライ人にはわからんのです。」
(到着後すぐに機関車が離れてしまいました)
続きは気が向いた時にw
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