青い夜風
消え行く寝台、夜行列車をメインに旅全般に・・・のはずが 夜行列車や魅力ある列車が思った以上に早く廃止され最近は違う方向に走り出し迷走中w 単なる戯言なども適当に。
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ああ「はやぶさ」「富士」(乗車記その2)
前回記事の続き。
岡山運転停車の後に就寝。定刻での岡山発は3:27ですが。
いまや寝台車ではもったいなくて「仮眠程度」しか取る気になれませんw
広島直前でのレールと車輪の急カーブでの激しい軋り音がおぼろげながら記憶に残っています。
と言う事で目を覚ますとまだ真っ暗。途中駅の停車時刻を見ると16分遅れ。
なんとか6分程回復しているようです・・・がこれから先は通勤時間帯にかかるので再び遅れは拡大するでしょう。
そして6時過ぎには予定通り「おはよう放送」が入りこれから先の到着時刻、列車遅れのお詫びが流れます。
これだけ長い距離を走る列車だとその何処かで滞りがあると遅れてそれを引きずってしまうわけだから大変です。
車内放送終了後、やがて空が明るくなり始め、徳山から車内販売が乗ると車内はにわかに活気づいて来る。
列車は朝日を浴びながら海沿いを走り、線路が海から離れると朝もやの中を走り寝台車に乗らないと味わえない光景が広がる。そして人気の少ないホームに青い車体が横付けされる。
関東から遥々走ってここまで来た。しかしそれでも終点熊本はまだまだ遠い。
途中駅で少しずつ人を降ろしながら列車は本州最西端下関に到着。東京から1000km余り列車を牽いて走って来た青い機関車EF66がここで切り離されます。
そして関門トンネル専用に機関車に交換ですが、大勢のギャラリーが集まって来ました。良くも悪くも今や寝台車は注目されてしまい、このような賑わいは以前にはありえない光景。11月の平日でこれなのだから・・・
下関を出るとすぐに門司に停車。ここで九州専用の赤い電機(ED76)に交換されると同時に「はやぶさ」「富士」の切り離し作業も兼ねる事になります。
「はやぶさ」は先行して大分行きの「富士」を置き去りにして発車。東京から遥々走って来ましたが、まだまだ先は長い。
しかし列車は元々遅れ気味で、九州内では博多方面の過密ダイヤに割り込む都合上列車の速度は遅くなり一旦取り戻した遅れは拡大、30分遅れで博多に到着しました。
まぁ自分にとっては長い時間「はやぶさ」の個室を味わう事が出来、個人的には悪い事ではないのですがw
博多を出ると今までのノロノロ運転が嘘にように快走を始めます。一般には遅いイメージがある寝台もここでは性能の限界で頑張っているのです。しかしそれでも新型の電車には敵わず後続の特急つばめに鳥栖で道を譲る事に・・・
(写真は鳥栖の待避線に入る「はやぶさ」。普段は鳥栖での追い抜きはありません)
鳥栖を出ると車窓には建設中の九州新幹線の橋脚が見えるようになります。
この新幹線が出来る頃には九州行きの寝台特急は全廃されるのだろうな・・・・と以前は思っていましたが、まさかそれを待たずに全廃されるのは想定の範囲外でした。
久留米を出ると田園風景が広がり、外は爽やかな青空。東海道、山陽の夜の闇の中を突っ走っていた時はまったく違う光景です。
そして最後の停車駅大牟田を発車。本来なら熊本到着の時間。
古戦場で有名な田原坂を超えると終点熊本はもうすぐ、「長いご旅行お疲れ様でした・・・」で始まる到着の案内放送が車内に響き渡ります。
(通常は「長らくのご乗車お疲れ様でした・・・」が長距離の寝台特急の場合は以上のようになる)
野を超え、山を越え、海を越え東京から1300km余りを走ってようやく終点に到着。
元々長い乗車時間が30分遅れで余計に長くなりました。
しかし何食わぬ顔で東京を出たこの列車は毎日こんな変化に富んだ長い道のりを辿っているかと思うと感慨深くなりました。
客車はゆっくりと車庫に引き上げてつかの間の休息に。
到着したと思えば15:57発の上り「はやぶさ」としてすぐに東京に向かう事になるのです。
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ご無沙汰…
「寝るのがもったいない」と言うお気持ち、よく分かります。殆ど寝ていらっしゃらないようですが、お元気ですね。
朝日の上るお写真、良いです。
結局、私は西方面の客車寝台の個室、利用できそうもありませんので、楽しませて戴きました。
最後に、少しでも愚作がお役にたてば幸いです。
こんばんは。寝台はやっぱり良いですね。
しかし普段はすぐ眠くなるのにこの時は独特の緊張感?に包まれてました。いや実は小刻みに眠っていましたw
でも西方面の寝台は乗る機会はありませんでしたか・・東方面はまだしばらく残る事が救いです。
あのような駄文で僅かでも少しでも楽しんで貰えたなら幸いですね。
朝日の昇るところはとりあえず「記録に残した」と言うところですが雰囲気が1/100でも伝わったならそれも良かったです。
あと出来る限り寝台列車は始発から乗りたいと思っているので写真は役に立ちました!ありがとうございます。
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